深く潜る練習

佐藤公彦のblog

捨てるには惜しい台詞たち(2021年版)

【散文】
たまに「これは名文だ!」という言い回しが何の脈絡もなく頭に浮かぶ。だいたいの場合、彼らを使ってやる先は無く残念ながら死蔵状態になる。

この1年で湧いてきた台詞の中で気に入ったものをここに書き流す。一種の供養。灯篭流しである。
これは同時に、ボトルメールでもある。インターネットの海を漂い、もし誰かの心に辿り着いたのなら幸甚至極である。*1

 

2021/09/24

「今週わたしが食べたもので、来週のわたしがつくられる。今週わたしが読んだ本で、来週のわたしがつくられる。今週わたしが過ごした時間で、来週のわたしがつくられる。」

 

2021/06/01

「俺の"好き"って、全てを擲(なげう)つような"好き"なのよ。
『もういいや』って。『この人を好きになってそれで駄目だったら、今回の人生、もうそれで、いいや』って。自分の人生すら諦められるような。そういう"好き"なのよ。」

「全部捨てていいと思えたときの俺が最強の俺だ」

 

2021/10/29

「そうなのよ、夢って買い戻そうと思うと高くつくのよ」

 

2021/09/25

(学校にて。校長が教師陣に。)「ここは未来の最前線です。希望の前哨基地です。どうか、誇りと信念を忘れず。戦い抜いてください。」

 

2021/07/10

「欲だねそれは」
「"欲"?」
「大きなことをしたいという欲、立身出世したいという欲、社会的成功を得たいという欲。それは毒にも薬にもなる。気付け薬になることもあれば阿片となることもある。正しく扱い付き合えるようになれればいいね」

 

2021/3/14

「社会という培養液の中に浸っていなければ、自らの形を保つことすらできない」

 

2021/05/22

表現が指の間を滑り落ちていく感覚を味わうことがある。そしてその逆に、自分の心の内にある言葉と思想の泉が湧き出してとめどなく、暴れ馬の手綱を見事に捌くかの如く言葉が手に馴染む瞬間もある。今がまさにそれである。この時を決して手放してはならぬ

 

2021/10/01

「人を愛するということに帰依する」

 

 

彼らのことはここに放しておきますので、どうぞご自由にお使いください。
(ただし、私が自分でも気づかないうちに(読んだことを忘れて)何かにインスパイアされて書いている可能性がありますので、無意図の盗用にならないよう十分ご注意ください。また、これらのフレーズは私自身が予告なく私の書き物で使用する場合があります。)

合掌🙏

*1:もちろん彼らが本当の名文かどうかなんて全くわからない。客観的な判断なんてできるはずもない。あまりに文脈依存で私にしかその意味するところが伝わらないかもしれない。が、それでもどうにも書き捨て難く、愛着すら湧いてしまったのでここにこうして放流しておく。