深く潜る練習

佐藤公彦のblog

あるMBAホルダーのTOEFLの乗り越え方の話

【とても感動したので、記録として、残す。】
MBA友の会のMBA交流会に参加する。

参加者の8割近くは同年代でノーホルダー。これから受験を考えているという人が大半。
今年スタンフォードに願書を出して落ちたという方以外、そこまでパッとした話は聞かず、まーMBAテーマの交流会といってもこんなもんかなと思った。
が、パネルディスカッションの中で「MBAをとるのに大変だったことは?」という問いに答えられた山下允睦さんの話にとても感動した。

MBAホルダーなんだから、なんだかんだいいつつ英語とかももともとできたんだろうなーと思っていた。

スタンフォードの彼も海外経験だいぶあったっぽいし。

自分は長期の留学もしたことないし、英語は昔から苦手意識が強い。MBAを受けるような方の英語力は自分とは別世界なのだろうなーと無意識に思っていた。

だが、何気なく言われた一言に鳥肌がたつ思いがした。


山下さんはTOEFLに何度も挑み、合格するまでに40回近く受けられたという。しかも最初は30点だった。
そこからNYの大学でMBAをとるため100点までもっていったというのだから本当にすごい。
3年以上時間がかかって、解いたテキストは50冊近く。
もともと5年計画(NYに渡航し、3年が準備期間、2年で受講・卒業?)だったが、結果的に6年かかった。
最初の方はTOEFLを受けるたびに点数が上がっていったが、20回ほどで80点の壁で止まってしまったという。
その時のエピソードがまたかっこいい。
「同じころNYにいた日本人で、東京大学の主席、経産省の出向で来ていた人がいて、20回近く受けてもTOEFLの点数が伸びないのだと相談したら、彼は50回以上受けていた。」
それだけで、苦しみと努力と、もう、本当に全てを物語っている。
同じような日本人のコミュニティでもみんな本当に何回もTOEFLを受けていて、最高で70回ちかくTOEFLに挑戦している人もいたとのこと。
 
かっこいい。
本当にかっこいいと思った。
 
そうだ、俺は今まで「どうやったら自分の弱点をカバーできるか」とか「この方法は労力がかかりそう」とか「これは本当に俺がやりたいことなのだろうか」とか、ぐるぐると悩みこんでしまっていたが、
やることはシンプルなのだ。

受かりたい。だから挑戦する。
失敗しても。何度でも挑戦する。

本当にかっこいいと思った。

 

中学時代にトランペットの講習会でプロの先生に言われたことを思い出す。
タンギングをうまくなりたいのですが、どうすればタンギングができるようになりますか?」
タンギングの練習をすることですね」。
なんて参考にならないのかとも思ったが、同時に、確かにどうして俺は練習もなしにタンギングができるようになると思ったのだろうと恥ずかしくも思った。

 

何度もぶつかりながら間合いをつかみ、最後に相手をうっちゃるやり方は自分のやり方に合っているように思う。

とりあえず一番近いTOEFLに申し込もう。

 

ちなみに、50冊以上テキストを解いて曰く、TOEFLに関する日本のテキストは競争が激しくないのであまり質が高くなかったらしい。韓国はTOEFL用のテキストで熾烈な競争が繰り広げられているので、とても質が高かったとのこと。
俺も勉強するときは韓国のテキスト使ってみようと思った。

 

 The theme music of this post:This is me from The Greatest Showman